SpringHiker Journal

革の手帖

革と、手入れと、長く使うことの覚え書き。素材のこと、経年変化のこと、季節の付き合い方を、工房から少しずつ。

長財布という選択——お札を折らない暮らしと、育てる本革の一本

最新の一篇

長財布という選択——お札を折らない暮らしと、育てる本革の一本

レジの前で、長財布をすっと開く。お札を折らずに差し込み、パチンと留めて、胸の内ポケットへ戻す。その一連の所作には、どこか背筋の伸びる心地よさがあります。小さく薄い財布が主流になったと言われて久しいのに、いざ数えてみると、いちばん多くの人が今も...

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これまでの覚え書き

目次
  1. 直して、また使う——革小物の修理・お直しという選択

    先日、数年前にお作りした革の財布が、工房に戻ってきました。コインコンチョ(硬貨を留め具にあしらった、あの金具です)のメス側が壊れて、パチンと留まらなくなってしまったとのことでした。 け...

  2. 革のコインケースの選び方——小銭入れは「居場所」で選ぶ

    レジでの支払いは、すっかりスマホとカードが当たり前になりました。財布を出す機会そのものが減った、という方も多いのではないでしょうか。 それでも、小銭はふとした瞬間に手のなかへ戻ってきま...

  3. 革のブックカバー——文庫本を包んで、読書の時間ごと育てる

    夏の鞄には、たいてい一冊の文庫本が入っています。電車のなか、喫茶店で待つあいだ、宿に着いてからの寝る前のひととき。読みかけのページに指をはさんだまま、私たちはあちこちに本を連れて歩きます...

  4. 名刺入れ、失敗しない選び方——革・容量・色・名入れ、作り手の本音

    名刺入れというのは、作っていていちばん気の抜けない一品かもしれません。面積は小さいのに、人前でいちばん頻繁に、しかも至近距離でひらかれる。財布は懐にしまいますが、名刺入れは相手の目の前で...

  5. ヌメ革を夏の光で育てる——日光浴で飴色に変える、職人が教える手順と失敗回避

    買ったばかりのヌメ革を手に取ると、多くの方が同じことを口にします。「思ったより白い」「もっと飴色を想像していた」と。生成り(きなり)と呼ばれる、淡いミルクティーのような色。これがヌメ革の...

  6. Apple Watchの革バンド、夏はこう付き合う——汗・水濡れ・紫外線の実践ガイド

    梅雨が明ければ、手首はいちばん夏を感じる場所になります。袖が短くなり、時計まわりの肌が外気にさらされ、少し動けば汗ばむ。そんな季節に Apple Watch の本革バンドを巻いていると、...

  7. AirTag・スマートトラッカー対応の革小物——「失くさない」を本革に仕込む

    鍵をどこに置いたか思い出せない。バッグの底で財布を探りあてられない。誰しも一度はある、あの数十秒の焦り。最近はそんな「失くしもの」を、スマートトラッカーで未然に防ぐ方が増えてきました。A...

  8. 財布と金運——色・形・おろす日で、縁起のいい革財布を選ぶ

    「金運のいい財布って、どんな財布だろう」——新しい財布を選ぶとき、ふと頭をよぎる方は多いと思います。色は黄色がいい、いや茶色だ。長財布のほうがお札が喜ぶ。使い始めるなら吉日に。世の中には...

  9. 革財布の寿命と、買い替えどきのサイン——「まだ使える」と「そろそろ」を見極める

    毎日ポケットやバッグの中で押され、開かれ、握られる。財布は、私たちが持つ革小物のなかでも、もっとも酷使される一つです。だからこそ「まだ使える」と「そろそろかな」の境目で、手を止めて迷う方...

  10. 夏のビジネスと革小物——クールビズの季節こそ、小物で「軽やかな上質」を

    梅雨が明けると、ビジネスの装いはぐっと軽くなります。ジャケットを羽織らない日が増え、シャツ一枚で人と会う。クールビズの季節は、肩の力が抜けて気持ちのいいものですが——実はこのとき、ふだん...

  11. 新しい財布をおろす日——2026年後半の吉日カレンダーと、受注生産で間に合わせる「逆算」の段取り

    新しい財布を手にしたとき、「さて、いつから使い始めようか」と、ふと手が止まる——そんな経験はありませんか。中身を移すだけなら5分で済むのに、なぜか今日じゃない気がする。毎日握る道具だから...

つづきは、また工房から。