SpringHiker Journal

革の手帖

革と、手入れと、長く使うことの覚え書き。素材のこと、経年変化のこと、季節の付き合い方を、工房から少しずつ。

本革のトートバッグ、選ぶ前に見てほしいところ——A4の入り方・持ち手・裏地・底

最新の一篇

本革のトートバッグ、選ぶ前に見てほしいところ——A4の入り方・持ち手・裏地・底

革のトートバッグを探していると、どれも同じように見えてくることがあります。黒か茶色の四角い胴に、持ち手が二本。写真と寸法表を並べて見比べても、なかなか決め手が見つからない。 トートの使い心地を左右するところの多くは、実は寸法表には載っていませ...

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これまでの覚え書き

目次
  1. 同じA6でも、使い心地は作りで決まる——手帳カバーの、寸法表に載らない話

    手帳カバーを探すとき、たいていは「A6対応」「ほぼ日手帳オリジナル対応」という表示を頼りに選びます。それで間違いではありません。寸法が合わなければ、そもそも話が始まらない。 ただ、一年...

  2. 夏を越えた革を、秋にととのえる——汗と日焼けの後始末と、しまい方の作法

    朝晩の空気が入れ替わって、シャツの上に一枚羽織る日が出てきました。クローゼットの衣替えを考えはじめるこの時期、革小物にも同じ節目が来ています。 春の衣替えのときは、冬の乾燥から革を立て...

  3. クロムエクセルという革——オイルをたっぷり抱いた、アメリカ生まれの名品を知る

    革が好きな方なら、一度はこの名前に出会ったことがあるかもしれません。クロムエクセル(Chromexcel)。アメリカの名門ブーツや、機械式時計のベルトの説明書きで、ひっそりと、でも誇らし...

  4. スマホの背中に貼る革のカードホルダー——MagSafe時代に、磁石をどう仕込むか

    スマートフォンを裏返して机に置くと、背面の中央にうっすらと円い輪郭が浮かんで見えることがあります。ケースの上からでも分かる、あの輪。中に磁石が並んでいる印です。 ここ数年で、あの輪に貼...

  5. 手帳シーズンがやってくる——来年の手帳を迎える前に、「書く道具まわり」を革で整える

    8月の後半に入ると、文具売り場の一角が静かに入れ替わり始めます。並ぶのは、来年の手帳。まだ夏の暑さが残っているのに、棚の上だけはひと足先に新しい年へ進んでいる——手帳がお好きな方なら、あ...

  6. 二つ折り財布の薄さはどこで決まるか——ポケットに収まる一つを選ぶために

    ポケットから財布を取り出して、親指で開く。会計を済ませたら、また折りたたんでポケットに戻す。二つ折り財布を使っている方の所作は、たいてい決まっています。鞄を開ける必要も、手のひらから財布...

  7. 長財布という選択——お札を折らない暮らしと、育てる本革の一本

    レジの前で、長財布をすっと開く。お札を折らずに差し込み、パチンと留めて、胸の内ポケットへ戻す。その一連の所作には、どこか背筋の伸びる心地よさがあります。小さく薄い財布が主流になったと言わ...

  8. 直して、また使う——革小物の修理・お直しという選択

    先日、数年前にお作りした革の財布が、工房に戻ってきました。コインコンチョ(硬貨を留め具にあしらった、あの金具です)のメス側が壊れて、パチンと留まらなくなってしまったとのことでした。 け...

  9. 革のコインケースの選び方——小銭入れは「居場所」で選ぶ

    レジでの支払いは、すっかりスマホとカードが当たり前になりました。財布を出す機会そのものが減った、という方も多いのではないでしょうか。 それでも、小銭はふとした瞬間に手のなかへ戻ってきま...

  10. 革のブックカバー——文庫本を包んで、読書の時間ごと育てる

    夏の鞄には、たいてい一冊の文庫本が入っています。電車のなか、喫茶店で待つあいだ、宿に着いてからの寝る前のひととき。読みかけのページに指をはさんだまま、私たちはあちこちに本を連れて歩きます...

  11. 名刺入れ、失敗しない選び方——革・容量・色・名入れ、作り手の本音

    名刺入れというのは、作っていていちばん気の抜けない一品かもしれません。面積は小さいのに、人前でいちばん頻繁に、しかも至近距離でひらかれる。財布は懐にしまいますが、名刺入れは相手の目の前で...

つづきは、また工房から。